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悲運の案内看板のそれから [展 心 徒 然 草]

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この3月末に、相模原市当局の全く不可解な判断によって無惨にも切り倒された相模湖駅前の案内看板について以前に書いた。その案内看板再建について動きがあった。

相模原市の財政改革の一貫として、市内公共施設の民間への管理委託が進められていたが、相模湖交流センターもこの4月から、民間企業が指定管理者となった。

そもそも案内看板は相模湖交流センターが発注設置したもので、交流センターの予算で決済されたものだ。つまり、交流センターの資産であったわけだが、相模原市職員である前館長の判断で、昨年度末に15万円の解体撤去処分費用をかけて駅前から姿を消し去られた。その後前館長の了承を得た上で、僕が作業を請け負った業者からもらい受けたかたちになっている。

4月から指定管理者になった企業が配属した新館長と副館長は、管理運営上駅前に案内看板が必要と判断したが、なにぶん予算がない。そこで僕とスティーブに話が回ってきた。

 あの看板を同じ場所に立てるのに費用はどのくらいかかるのか、というのである。全く同じ場所ならば、下の基礎もそのまま利用できるので、さして費用はかからない。作品の再建を希望する僕らにとっては渡りに船とも思えたが、撤去のいきさつや背景、役所の体質を考えるとそう簡単にいくとも思えなかったので、すぐに修復する気にはなれなかった。なかなか煮え切らない僕の態度に、新館長は市当局の責任者に直接あの看板の再建を希望した、と語った。そしてついに、指定管理者である企業が、自己負担で案内板を設置することに関して了承を得たという話になった。実は交流センターは神奈川県の建物なのだ。県としてはかまわないということだった。しかし問題は県ではなく、相模原市、それも相模湖町づくりセンターという名の旧相模湖町なのだ。いずれにしても立てられることに変更はないとの館長の言葉を半信半疑で聞きながらも、不憫な我が子の修復を開始した。
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 溶断で寸断された根本の構造を継ぎ合わせて自立できる状態まで回復させた。

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 バラバラに寸断された根本部分を再構成して仮組みし、柱を据え付けて溶接してゆく。

 

 

 

 

 

はたしてこの不憫な我が子が、相模湖駅前に復活する日はやって来るのだろうか。

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