それからの楠の金文字 [展 心 徒 然 草]
昨年暮れより制作をはじめていた金文字看板が、ようやく屋根に上がりました。
なにぶん専門外の仕事でもあり、初めて挑む様々な技法に試行錯誤を繰り返しながらも、ようやく金文字は完成したのでした。
今年の一月から彫り始めた楠の木地は、4月半ばには彫りあがりました。
漆塗りの下地には膠で溶いたベンガラを塗ることにしました。そのため彫りあがった木地を湯煎した膠にドブ付けしてじゅうぶんに乾燥させます。
その後ベンガラ膠を三度塗りしました。膠で溶いたベンガラの塗りごごちは、何ともいいがたい安らぎを覚えるもので、合成樹脂系の塗料のような我慢できないにおいも無く、是非とも天然資材として確保したいものです。
つづく
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