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お上から 斬りすて御免といわれても まだまだ生きてる 山の神たち [展 心 徒 然 草]

 再建された案内看板

P1050620.JPG

 

現代日本という国には、大から小まで様々なお上が存在する。ご承知の方も多いだろうが、この案内看板を斬り捨てたのもそんな小さな小さなお上の一つであった。

 日本列島と呼ばれているこの島国に古来からすむ人々は、つい最近まで、真剣に山の神を祀り続けてきた。おそらくそれは縄文以前より綿々と続いていることであったろう。山自体を聖域と認識し、そこに宿る霊的生命力の象徴として、大木を伐りだして祭祀を行っていたのだ。神社仏閣の造営の権力的構造の是非はともかく、山の生命力を活用して巨大建造物を建築し続けるには、現代では考えられないような地道な努力が必要なのだ。それは山の中の産業構造を必要とするからだ。その先人たちの最終的な努力のおかげで、日本列島は、未だにこれだけの森林に恵まれている。それは、山そのものが生命の源であるという日本原住民の文明的結論ととらえなければならないと思えるのだ。
しかしこの伝統的山間生活も、明治維新により煉瓦と石、鉄とコンクリートにとって変わられ、日本の山間環境的国体は見るも無惨に破壊され続けている。

自給自足ということを考える上で、食料のことが真っ先に思われがちだが、果たしてそれが最優先の課題なのだろうか。我々の生活を満たしている衣・食・住、全てにおいて自給がなされるべきで、その質量からいえば、食の自給より衣・住の自給の方がはるかに重大な問題だといえるのではないだろうか。

何はともあれ、看板なのだが、ようやく再建できました。しかもこれからは、お上の管理・所有物としてではなく、原住民の祀った山の神として、相模湖のネイティブ・スピリットを放ち続けることになるだろう。
 


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