馬の表札を作る その6 [制作現場写真]
後頭部をふさぎたてがみをつける
しばらく間があいてしまいましたが、続きを書いていきたいと思います。
さて、目入れも終わって表情が決まってまいりました馬ですが、後頭部はごらんの通り開きっぱなしです。
デザインを起こした時点では、これほどまるまる立体にするつもりはなかったんですが、照明とのからみから、結果的に頭部は完全な立体になってしまいました。これからこの空きをふさいでいきます。
なるべく手数を少なくするため、一枚の鉄板でふさぎます。大まかな形の型紙を現物にあてながら作り、鉄板を切り抜いて外周をディスクサンダーで整形し、切株の上で大まかな曲面をつけていきます。鉄板の切り抜きはハンドシャーも使います。薄板(0,5㎜-2,3㎜)の切断には大変重宝します。
現物とあわせながら曲面をたたき出していきます。たたき出すといっても、この程度の曲面作りに関していえば、裏からたたくことはほとんどありません。木型のクセをうまく使って、表側からだけたたいて丸めていきます。ある程度たたいたらアワセをつけていきます。
この段階で、アワセを調整して仕上げにかかります。
ここから先はもう木型ではおさまりません。アンヴィルを使います。
アワセのあばれは溶接後の仕上げに影響するので、特に念入りにならしておきます。
アンヴィルの角についてはいずれ改めて紹介したいと思いますが、この角の使いこなしが鍛冶屋のキモだといえます。
さて、アワセが決まったらとっととつけちゃいましょう。例によって写真がありませんが、たてがみも型紙を作って切り抜いた鉄板をたたいて作ります。
ようやく馬は完成しました。次は切り文字としっぽを入れていきます。(つづく)
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