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馬の表札を作る その6 [制作現場写真]

後頭部をふさぎたてがみをつける

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 しばらく間があいてしまいましたが、続きを書いていきたいと思います。

さて、目入れも終わって表情が決まってまいりました馬ですが、後頭部はごらんの通り開きっぱなしです。

p2.jpgデザインを起こした時点では、これほどまるまる立体にするつもりはなかったんですが、照明とのからみから、結果的に頭部は完全な立体になってしまいました。これからこの空きをふさいでいきます。

なるべく手数を少なくするため、一枚の鉄板でふさぎます。大まかな形の型紙を現物にあてながら作り、鉄板を切り抜いて外周をディスクサンダーで整形し、切株の上で大まかな曲面をつけていきます。鉄板の切り抜きはハンドシャーも使います。薄板(0,5㎜-2,3㎜)の切断には大変重宝します。

P4.jpg 現物とあわせながら曲面をたたき出していきます。たたき出すといっても、この程度の曲面作りに関していえば、裏からたたくことはほとんどありません。木型のクセをうまく使って、表側からだけたたいて丸めていきます。ある程度たたいたらアワセをつけていきます。

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 この段階で、アワセを調整して仕上げにかかります。 

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ここから先はもう木型ではおさまりません。アンヴィルを使います。

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アワセのあばれは溶接後の仕上げに影響するので、特に念入りにならしておきます。

 

アンヴィルの角についてはいずれ改めて紹介したいと思いますが、この角の使いこなしが鍛冶屋のキモだといえます。

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さて、アワセが決まったらとっととつけちゃいましょう。例によって写真がありませんが、たてがみも型紙を作って切り抜いた鉄板をたたいて作ります。

 P11.jpgP12.jpg表面に筋目を入れてから全体を木型で丸めておきます。

 

 

 

 

 

 

P14.jpgさらにアンヴィルの角先を使ってエッジを丸めて仕上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

P15.jpg これを頭にかぶせて溶接します。

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P18.jpg ようやく馬は完成しました。次は切り文字としっぽを入れていきます。(つづく)


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