手摺に見えない手摺を作る [鍛冶屋の手仕事]
水戸の老舗料亭の改装に合わせ,”手摺に見えない手摺”という注文を受けた。
現場の寸法書きをもらい,デザインを起こす。
入り口玄関を入ると土間があり,置き石と縁側で二段の段差があり、さらに155ミリ上がって畳となる。この段差を安全に昇り降りできる手摺が必要なのだが,手摺手摺したものは内装との調和でつけたくないという訳だ。
デザインが決まれば部材をたたく。
鉄は熱いうちに打てば曲がる。ひたすら打ち叩いてまげる。
手摺部は相模湖産の桑の木で,友人のスティーブに加工してもらった。原寸上でレイアウト。
必要部品の型紙を取り。
パーツをたたいて組み合わせます。
メインのプレートは”富士に雲”になっています。
全てを組み上げ出来上がりました。
手摺らしい手摺を作る [鍛冶屋の手仕事]
手摺らしからぬ手摺をこしらえた水戸の老舗料亭には、実は手摺らしい手摺の注文もあった。
笠木はケヤキの一本もの,受けの金物だけで壁面に固定するデザインとした。さしたる説明も必要ないと思われるので,画像をどうぞご覧ください。