頼まれて あるくしごとのさわすぢで ふと見りゃ鹿のされこうべ [展 心 徒 然 草]
測量屋の知人の手伝いで近場の山中の測量に出かけることがある.去年の秋口に3日ほど通った道志川左岸の測量中に、弁当をひろげた沢の中で 手を洗おうと沢にしゃがみ込んでふと見ると,何と程よくさらされた鹿のされこうべが静かにこちらを見つめているではないか.思いがけない出会いに、弁当そっちのけで拾い上げしばしその美しさに我を忘れる.どうあっても持ち帰りたいのだが,まだ午後の仕事が残っている.幸い大きめのウエストバッグを装着していたので,沢で汚れを洗い落とし何とか腰におさめて持ち帰ることができたのであった.それから半年あまり、家の庭先で雨風にさらしてようやくいい味に仕上がってきたところだ.
この骨は角をのこぎりで切り取られている.おそらくハンターにしとめられ,肉と角を持ち帰られてこの場で朽ちたものだろう、ここで会ったが百年目、シカと使わせていただこう。.
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