ねむりてぞ みにしむこころの ひびきかな [展 心 徒 然 草]
安らかに眠りにつくたびに、草や木になりたいと思うものである。人間社会における睡眠はその本質においてまったく理解されていない。そもそも動けるからといって動物というのはあまりにも安直な呼び名ではないか。動物植物といったくくり方は霊的平等からいって非常に迷惑な思想だ。眠りのなかにこそ、人類の未来が隠されていると言っても過言ではない。ともあれこの写真の作品なんですけど、眠りのなかの素直な表情がとても気になって顔を作ってきたもののひとつで、1,6㎜の鉄板をたたいて作った。万物に宿る霊性の表れとしての表情を鉄に置き換えてみたい衝動が作らせたものだ。
おもて以外はアルミニュウムでできている。これは酸素アセチレンのバーナーでアルミ板を溶かしながらしわ寄せして肌をつけていくのだが、なかなかにいい味がでる。
動物で 自然だと思うのは私だけでは無いと思っています。
そして 意思を感じさせる物には 動きを感じるのではないでしょうか?
五感なり六感なりに働きかけているから意思になると思っています。
その感覚で動けるから芸術の感性も実存性をおびるのではないかとあらためて思いました。
by 桜の花 (2007-02-25 08:11)