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カタカムナって何?第二回 [カタカムナ入門]

ありとあらゆる現象事象をとことんさかのぼってその根源まで行き着いたところにあるのがアマカムである、ということなんですけど、これは始元量とよばれていますが、元々あった量ということですね。これが現代においては大きな問題になるわけです。何が問題かっていうとですね、アマカムの始元量状態というのは何も現象が起こってない状態でして、いわゆるビッグバン以前なんです。これは物質が発生する以前の状態なわけですから、自然科学では証明することが非常に困難なことです。従って宗教や神秘思想になってるんですけど、カタカムナではそのプロセスが非常に整然とした一連の事象として記述されています。ただしこの記述のされ方には厳重な注意が必要で、誰か一人のいわゆる人間によって書かれたものではないということがまずあります。どういうことかというと、いつのことかはわかりません、誰なのかも知りませんが、カンじた人がいたんです。その人が、感じたままに記述したとしか考えられない。何を感じたのか、それがカタカムナだったんです。カタカムナに関する研究はいわゆる戦後、昭和30年代以降にはじまったばかりです。その先鞭として偉大なる業績を残した楢崎皐月が世に紹介したカタカムナ原典第一首目の記述を見てみましょう。

カタカムナヒビキマノスベシアシアトウアンウツシマツルカタカムナウタヒ

と楢崎によって解読されています。さて、ここから始まったわけです。これはいわゆる音読みをカタカナで表記したものですけど、原典はカタカナじゃありません。原典の表記を見てみましょう。

なんじゃこりゃ?ってかんじですねー。これを解読して先の音を当てたのが楢崎です。この解読自体は明治生まれの楢崎にとってはさほど困難なことではなかったと思われますが、解釈に至っては楢崎皐月に再発見されたということがどれほど重大な歴史的事件であったかがいずれ認識されるだろうとだけはいっておきましょう。
 ともあれこの一首目ですが、詳しい解説はいたしませんがこれは今日我々が常識としている文章とはまったく違うものです。ここにはいわゆる人間の観念や意識といったものは含まれていません。じゃなに?ってことなんですけど、現代語で強いて言うならばこれは啓示です。直接記述したヒトが誰であるかは問題ではありません。どんな啓示を受け取ったかが重要なんです。そこでこの一首目ですが、情景を思い浮かべることができます。

カ・感じる タ・確かに カ・感じる  ム・見えない ナ・何か  

この最初のカタカムナが全ての始まりなんです。これこそがカタカムナの真髄です。
感じているのは誰でもいいですけど、感じさせてるのは カ なんです。この段階ではなんだかわからないんですけど、確かに感じる。カ がはっきり感じられる、タ・独立した存在として自分に届いている。 これが カ・タ ってことです。でも、色や形は見えはしない。もちろん触れることはできない。カム とは カ・形、実体は ム・見えない、存在しない、がしかし、ナ・なにかではある、という表明になるわけです。
 我々が現在使用している日本語には48種の音がありますが、これら全てがカタカムナで表記されており、しかもその一音一音に明確な意味を読み取ったのが楢崎皐月の偉業だったのです。


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桜の花

カタカムナと 日本の代表的な美の表現としての『わび、さび、幽玄』の感覚へとの流れがあると思ってもよいように思いました。

上記は 感覚で書いたのですが 私には大変に面白く想像させる何かの感覚を自分の心に残しています。

次も楽しみにお待ちしています。
by 桜の花 (2007-01-18 15:57) 

勾玉

カ・感じる タ・確かに カ・感じる ム・見えない ナ・何か

これを読んだときのわたしの気持ち、なんと言ったらいいのか。愕然とした納得とでもいうのか。次にワクワク感に満たされた。

読者に理解できるように書くのは大変だろうけど続けてください。このワクワク感にひかれて読むよ。
by 勾玉 (2007-01-18 23:27) 

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